【株価の決まり方】より良い投資判断をするために知っておくべき株の基本原理

投資

「株価ってどうやってきまるんだろう?」

投資を始めてしばらく経った人でも意外と知らない株価の決まり方。よく考えてみたら知らなかったという人も多いのではないでしょうか。

今回は、株価の決まり方と株価に影響する要因に焦点を当てていきます。

記事のポイントは以下の3つです。

  • 1. 株価がどのようにして決まるのか、その基本的な仕組み
  • 2. 株価を動かす主要な要因とその具体例
  • 3. 株価指数の理解と、それが経済にどのように影響するか

記事を読了後、あなたは株価の値動きに対する知識を深め、より多角的な視点で投資判断を行うことが出来るようになるでしょう。

トモヤ

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株価とは?基本的な定義と仕組み

株式会社が発行する株式は、投資家によって売買され、その取引によって価格が決定されます。

株価は、単に一株あたりの価格を示すだけではなく、会社の経済的価値や投資家の期待値を反映しています。

株価の仕組みとは?基本的な決まり方

株価は、基本的には「需給バランス」によって決定されます。

つまり、株を買いたい人が多ければ株価は上がり、売りたい人が多ければ株価は下がります。

このシンプルな原理の背後には、多くの要因が影響しています。

例えば、企業の業績が良いと公表されれば、その企業の株を持っていることで利益が出ると多くの人が考え、株を買いたいと思う人が増え、結果として株価が上がります。

また、株価は市場心理にも大きく影響されます

良いニュースや業績予想が出ると、ポジティブな心理が働き、人々はその株を購入しようとします。逆に、不確実性やネガティブな情報が流れると、株を売ろうとする動きが活発になり、株価は下がる傾向にあります。

株価と時価総額の関係

株価と密接に関連している概念に「時価総額」があります。

時価総額は、その企業が発行している株式の総数と現在の株価を掛けたもので、企業の市場における価値を示しています。

簡単に言うと、時価総額が大きい企業は市場で高く評価されているということです。

時価総額の計算は以下のように行います。
時価総額 = 現在の株価 × 発行済み株式総数

この時価総額が投資家にとって重要なのは、企業の大きさや市場での重要性を判断する基準となるからです。

例えば、時価総額が高い企業は、多くの投資家から注目され、投資の対象となりやすいです。逆に、時価総額が小さい企業は、リスクが高いと見なされることがあります。

上場・非上場による株価の決まり方の違い

株価は、基本的に市場での供給と需要のバランスによって決まりますが、上場企業と非上場企業ではそのメカニズムに大きな違いがあります。

上場企業の株価は、証券取引所での取引を通じて公開的に決定されます。

投資家は市場で株式を自由に売買でき、その過程で形成される価格が株価となります。この価格は、企業の業績、経済状況、市場心理など、多くの要因によって日々変動します。

一方、非上場企業の株価は公開市場で決まるわけではありません。

非上場企業の株式は、限られた人々の間でのみ取引されるため、その価格は直接的な市場の供需よりも、企業と投資家間の合意によって決定されます。

このため、非上場企業の株価は、企業の内部情報や財務状況を基にした評価により影響を受けやすいです。

株価が決まる仕組みとは?基本概念

株価の決定には、複数の要因が関与しています。これらは大きく分けて、マクロ経済的要因、企業業績、市場心理などがあります。

  1. マクロ経済的要因
    経済成長率、インフレ率、金利、外国為替レートなどの経済全体の動向は、株価に大きな影響を与えます。
  2. 企業業績
    企業の収益性、成長性、財務健全性などは、その企業の株価を直接的に左右します。
  3. 市場心理
    投資家の感情や市場のトレンドも株価に影響を及ぼします。たとえば、楽観的な市場心理は株価を押し上げ、悲観的な市場心理は株価を下げることがあります。

これらの要因は相互に影響し合いながら株価を形成していきます。また、特定のニュースや事件が市場に与える影響も重要で、これらは短期的に株価の大きな変動を引き起こすことがあります。

株価決定に関わる主要な要因

株価は単純な数字以上の意味を持ちます。

それは企業の現在と将来を反映する重要な指標であり、さまざまな要素によってその日その時の価値が決まります。

それでは、株価に関係する要因を1つずつ見ていきましょう

企業の業績・将来性・人気と株価

企業の業績が良いと、その企業の株価は上昇する傾向があります。

業績が良い企業は利益を多く出していることが多く、それにより配当金が増える可能性があります。

また、業績が良いことは、企業が健全な経営を行っており、将来的にも成長が期待できることを示します。

例えば、アップルやグーグルなどの大手テクノロジー企業は、革新的な製品やサービスで高い利益を上げ続けており、その結果、株価も上昇傾向にあります。

しかし、業績だけでなく、投資家の企業に対する評価や人気も株価に大きな影響を与えます

例えば、環境に優しい技術やサスティナブルな経営を行っている企業は、投資家からの評価が高くなり、その結果、株価が上昇することがあります。

経済的要因と株価(金利、外国為替、景気動向)

株価は、企業の業績だけでなく、広い意味での経済状況にも左右されます。

金利、外国為替レート、景気動向などは、すべて企業の利益と投資家の行動に影響を及ぼします。

  • 金利
    一般的に、金利が低いと株価は上昇する傾向にあります
    金利が下がると企業がお金を借りやすくなり、事業が拡大され、売り上げや利益が増えるからです。
  • 外国為替
    外国為替レートの変動は、輸出入を多く行う企業に直接影響します。
    例えば、円安になると輸出企業の収益は向上するため、その企業の株価が上昇することがあります。
  • 景気動向
    景気が良いと消費者の支出が増えて企業の収益が向上し、株価が上昇する要因となります
    景気の良さが株式市場全体の好況感を生み出すからです。

これらの要因は互いに絡み合いながら、株価の変動に影響を与えています。

例えば、2020年のコロナウイルスの流行は、世界中の多くの企業の業績に大きな打撃を与え、株価を急落させました。

しかし、一部の企業、特にオンラインサービスやヘルスケア関連の企業は、この期間中に株価が上昇しました。

政治的・政策要因と株価

政治的な出来事や政府の政策は、投資家の心理に影響を与え、それが直接株価に反映されることがあります。

例えば、新しい政府が発足し、企業に有利な税制改革や規制緩和の施策を発表すると、市場はそのニュースに反応して株価が上昇することがあります。

一方で、政治的な不安定さや政策の不透明性は、市場の不安を煽り、株価を下落させる原因となることもあります

実際、ブレグジット(2020年のイギリスのEU脱退)のような国家レベルの政治的決定が長期間不透明な状態が続いた時、イギリスを始めとするヨーロッパの市場は大きな不安定さに見舞われました。

国際情勢と株価の関連性

国際情勢の変化もまた、株価に大きな影響を与えます。

特に、国際的な紛争や貿易戦争は広範囲にわたる株価の下落を引き起こすことがあります

実際、2018年に始まったアメリカと中国の貿易戦争は、世界の多くの市場に影響を及ぼしました。関税の引き上げが互いに発表される中で、両国の企業だけでなく、グローバルに展開する企業の株価にネガティブな影響を与えました。

また、地政学的なリスクの高まりやテロリズムの脅威も、市場の不安定さを高め、株価を揺らがせます

例えば、中東地域の緊張が高まると、石油価格の不安定さが高まり、それが世界経済に与える影響を懸念して、株価が下落することがあります。

自然災害や天候と株価

自然災害は、企業の業績や国の経済に直接的な影響を与えることがあり、結果として株価にも影響を及ぼします

2011年の東日本大震災の後、日本の株式市場は大きな打撃を受けました。この災害は、多くの企業の生産活動を停止させ、国内外の供給チェーンに深刻な影響を与えました。

また、農業や観光業など、特定の業界に対する影響も大きく、これらの業界に属する企業の株価は特に大きな影響を受けました。

一方で、天候の変化もまた、農業やエネルギー産業など特定の業種に大きな影響を与えることがあります

例えば、異常気象による作物の不作は、食品価格の上昇を引き起こし、関連企業の株価に影響を及ぼすことがあります。また、厳しい冬が予測される場合、暖房用エネルギーの需要が増加するため、エネルギー関連企業の株価が上昇することがあります。

マクロ経済とミクロ経済による影響

株価には、市場全体に影響を及ぼすマクロ経済的な要因と、個々の企業に特有のミクロ経済的な要因があります。

  • マクロ経済
    国や地域全体の経済活動のことを指します。
    マクロ経済的な要因には、金融政策の変更や、国際的な経済協定の締結などが含まれます。
    これらの要因は、市場全体に影響を及ぼし、広範囲にわたる株価の変動を引き起こすことがあります。
  • ミクロ経済
    個人や企業の経済活動のことを指します。
    ミクロ経済的な要因には、企業の業績の変化や、新製品の発表、経営陣の交代などが含まれます。
    これらの要因は、特定の企業の株価に影響を及ぼし、市場全体の動きとは無関係に株価が変動することがあります。

株価と株価指数

株価指数は、株式市場の全体的な動きや特定の業種のパフォーマンスを示すために使われる数値です。

一つの株価だけでは市場全体の動きを理解することは難しいため、多くの株価を合わせて一つの指数として表します。これにより、投資家は市場全体のトレンドを把握しやすくなります。

株価指数とは?株価との違い

株価は個別の企業の株式が市場で取引される価格ですが、株価指数は複数の企業の株価を組み合わせて計算された数値です。株価指数を通じて、特定の市場や経済全体の健全性を測定することができます。

株価指数にはさまざまな計算方法がありますが、一般的には、加重平均を用いています。

加重平均には以下のような種類があります。

  • 市場価値加重平均
    各銘柄の市場価値(株価×発行株式数)に基づいて、株式指数を計算する方法です。
    この方式では市場価値の大きな企業であるほど、株価変動が指数に大きく影響します。(市場価値の大きな企業の株価に指数全体が引っ張られる)

    使用例: S&P 500、日経平均株価(日経225を除く)、MSCIワールドインデックスなど
  • 株価加重平均
    株価加重平均は、指数を構成する各銘柄の株価の単純平均を取る方法です。
    この方式では、株価が高い銘柄が指数に大きな影響を与えます。発行株式数や市場全体の価値は考慮されません

    使用例: ダウ・ジョーンズ工業平均(ダウ30)

株価指数の役割

株価指数の役割は、株式市場の全体的な動きや特定の市場の健康状態を示す指標となることです。

複数の株価を合わせて一つの数字にまとめることで、投資家やアナリストは市場全体のトレンドや、特定の産業分野のパフォーマンスを簡単に把握することができます。

株価指数が重要である理由は、単一の株価では市場全体の動きを把握することが難しいからです。

例えば、特定の企業の株価が下がっても、他の多くの企業の株価が上昇していれば、市場全体としては好調と言えるでしょう。株価指数はこのような市場全体の状態を一目で理解するための有効な手段を提供します。

さらに、株価指数は以下のようなさまざまな用途に利用されます。

  • 投資判断の基準
    投資家は株価指数の動きを分析することで、投資戦略を立てます。株価指数が上昇傾向にある場合、市場が好調であると判断し、投資を拡大するかもしれません。
  • 経済の健康診断
    株価指数は経済の健康状態を反映します。経済が成長しているときは株価指数も上昇する傾向があります。
  • ベンチマークとしての役割
    投資ファンドなどは、自身のパフォーマンスを株価指数と比較し、相対的な成績を評価します。

株価指数の変動は、単に数字の変化ではなく、経済や市場の様々な力が働いている結果です。

例えば、経済成長の見込み、利益の増加、政治的な安定性、さらには国際的な出来事まで、株価指数はこれらすべての要因に反応します。

国内外の代表的な株価指数

世界各国には多くの株価指数があり、それぞれが特定の市場やセクターを反映しています。

代表的な例として、日本の「日経平均株価」と「TOPIX(東証株価指数)」、そしてアメリカの「S&P500」について、その決まり方と意味を簡単に解説します。

日経平均株価

日経平均株価は、日本経済新聞社が算出・公表している、東京証券取引所第一部に上場している225の主要企業の株価を基に計算される平均株価です。

これは、日本の株式市場における代表的な指標の一つであり、経済の健全性や企業の業績を反映しています。

日経平均株価は、選ばれた225社の株価の単純算術平均を基に算出されますが、株式分割などによる影響を調整するために、定期的に修正係数が適用されます。

TOPIX(東証株価指数)

TOPIXは、東京証券取引所第一部に上場している全企業を対象とした市場価値加重型株価指数です。

この指数は、各企業の時価総額(株価×発行済み株式数)の合計を基に計算され、市場全体の動きをより広範に反映しています。

TOPIXは、投資家や分析家によって、日本の株式市場の健全性を測るための重要なツールとして利用されています。

S&P500

アメリカ合衆国の代表的な株価指数の一つであるS&P500は、スタンダード・アンド・プアーズ社が管理しており、アメリカ市場の大手500社の株価を基に算出されます。

この指数は、アメリカ経済の広範なセクターをカバーしており、経済全体の健全性を示す重要な指標とされています。S&P500は、市場価値加重型株価指数であり、大企業の株価の動きが指数に大きな影響を与えます。

まとめ:より良い投資判断をするために知っておくべき株の基本原理

この記事では、株価の決まり方とその背景にある様々な要因や、株価指数について解説しました。

重要なポイントは次のとおりです。

  1. 株価は基本的に、市場での供給と需要のバランスによって決定される。
  2. 企業の業績や将来性、経済的・政治的要因、国際情勢などが影響を与える。
  3. 株価指数は、市場全体の動向を示す重要な指標である。

株価は多くの要因が関わり、それらが複雑に絡み合った結果決定されます。

初心者から上級者まで、株式投資を行う上でこの基本的な知識は非常に重要です。

今後も株価に影響を与える様々な要因に注目し、投資判断の参考にしてください。

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